Hello world

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あっという間に3週間が経って行きましたが、10月30日に無事第一子が生まれました。
2986gの元気な女の子です。

僕は最悪のその下まで想定して物事を進めて行くタイプなので、
先輩お父さんたちから色んな出産エピソードを聞いてあれこれ考えていましたが、
蓋を明けてみればかなりの短時間で生まれたので出産の瞬間には立ち会うことが出来なかったものの、
無事に生まれたことが嬉しくて今はとてもほっとしています。

その日の朝、奥さんから出血があって少しお腹が痛くなってきたとLINEが入り、
状況をやり取りしながらも僕は会社でデザイン制作に追われていました。
予定日の10日も前のことだったのでこんなに急に来るものかと疑っていたのだけど、
昼過ぎにもそれが収まらず病院に向かいそのまま分娩室に入ったとの連絡が入りました。
そのとき僕はとある写真撮影をしていて、急いでそれを済ませて上司に報告をして会社を出ました。
ディレクターが黙って頷いて強く僕の手を握ったので涙が出そうでした。

そのまま羽田に向かったらもしかしたら間に合ったのかもしれないと今思えば思うけれど、
3日に祝日があって長期滞在になることを考えて一度家に帰り、急いで荷物をトランクに詰めて羽田へ。
最終便の飛行機で秋田に向かうも時間的にレンタカーも借りられず、そこから病院に向かう手段がほとんどなく、
冷静さを欠いていたせいか乗り換え検索も中々見つからずかなり苛立っていました。
義母から”今生まれたよと”メールが来たとき、
僕は秋田空港から秋田駅ヘ向かうバスの中にいて、何とも言えない感覚が自分を包みました。
窓から見える真っ暗な山の輪郭の向こうに浮かんだ月がとても綺麗でした。

羽越本線を乗り継ぎタクシーが病院に到着したのは23時すぎで、急いで分娩室に向かいました。
中に入ると妻も既に起き上がっていて元気に迎えてくれ、
僕は性別を聞いていなかったのですが、女の子だよと伝えてくれました。
生まれて間もない我が子を初めて抱き小さなその手を握ったとき、
この手が大人になるまでどんどん大きくなるのを想像しながら希望を持って生きていって欲しいと強く思いました。
そしてどんなに困難なことも3人で乗り越えて行こうと固く誓いました。
その不思議な感触の重さを僕はずっと覚えていようと思います。

その後4日間は、妻の実家から朝9時のバスに乗り病院に通う日々。
おむつを替えたり、ミルクをあげたり、一緒に御飯を食べたり夕方まで一緒に過ごし、
休みでもなく仕事でもなくとても穏やかな日々でした。
おばあちゃんになった実母もはるばる見に来てくれてとても嬉しそうでした。

次の日に東京へ帰るという日に病院から命名書をもらったので、
近所のダイソーで墨汁と硯と筆を揃え、新聞紙を床に敷き詰めて命名書に名前を書きました。
“汀に咲く”と書いて汀咲(なぎさ)と言う名をつけました。
理由をここで書くのは無粋なので書きませんが、僕の趣向がわかっている人はすぐわかります。
女の子だったらこれにしようという名前が3つほどあったのですが、
バスの中でメールが入った瞬間その曲を聴いていたのが決定的でした。
凛とした強さと優しさを持った女性に育ってくれればいいなと思います。
しなやかなあの歌のように。

11/21

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