Keishi Tanakaという人

すごく嬉しいことがあったので記録しておきたい。

子供が生まれてからめっきり行く機会が減ってしまった音楽のライブ。
まぁ僕は仕事終わりとかにちょくちょくかこつけて行っているけど、夫婦で行けるようなイベントは今の所、野外でやるフリーライブかつアコースティックのような大きな音じゃないライブでないと0歳の子供と一緒だと厳しい。
東京は意外と休日の昼間などにフリーライブが多いのだけど、それだけで満足できるかといえばそうじゃない。

夫婦共々愛聴している、Keishi Tanakaくんの3rd albumが先日出て、そのリリース関連のフリーライブが何箇所かでやるという。
場所は自由が丘のバーのようなところで、アコースティックなのでまぁ行ってみようということになり、どれくらいの人が集まるかわからなかったけど、東京に来ていた義母を空港に送り、その足で向かった。
近くのスーパーの駐車場に車を止めて会場に行くと、既にほぼ8割くらいが埋まっていた。

開始時間にふらっと現れたけいしくんは、ステージからお客さんを見たあと、「混んでるのでちょっとレイアウト変更しようかな」と言って、端のベンチに座っていた奥さんの隣におもむろに座って「秘密の森」を歌い始めた。
いきなりのことに驚きながら、娘の持っていたおもちゃを振ってもらったりして一緒にセッション。大好きな”just a side of love“や新曲の”Another way“では立ち上がって手を叩いて大興奮する娘。
その姿を見て、勇気を出してきてよかったなと思いました。

そのまま無事にライブは終了。ハイタッチで笑顔でバイバイ。
正直一歳の子供なんていつどこで泣き出すかわからない。
密閉した空間の中ではいつでも外に出る準備をしているし、そうなったら諦めようっていう覚悟で行っている。
まぁ実際はうるさいなどと直接いう人はいないけど、迷惑をかけるという意識は生まれてしまう。
一体感やその瞬間の雰囲気が重要なライブ会場なんてなおさらだ。こちらのそんな不安を一蹴するかのように、大胆にリスクを取れるのは、何度も修羅場をくぐってきた経験なのかな。
勿論子連れで来ていたのは僕らだけではなかったけれど、お客さんがみんなあったかくてありがたかったし無事で終わってよかった。。

かつてケイシくんが所属していた、Riddim Saunterの解散ライブの時、最後の曲で会場におりてきて、僕らの目の前の椅子の縁に立ち上がって歌ってくれたあの姿が重なった。

こういうミラクルをサラッと軽やかにやる。Keishi Tanakaという人はそういう人なのだ。
そんなところに、惹かれている。

今までにあった色々を夫婦で語り合いながら帰った時間は本当に良い時間だった。
もっと自分の好きなものや、子供を信じるべきだと強く思った出来事でした。

ありがとうございました。

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