20141121 DAY 1 – wonderwall –

待ち望んでいた日が来るとなぜか現実のことと思えずに、パッキングも結局前日の深夜までかかってしまった。
Phoenixというバンドが大好きで、フランスの文化に憧れていた僕らがやっとフランスに行くことができる。いつもなら通勤する時間帯に羽田の国際線のターミナルまで向かう中、ずっとふわふわとした気持ちでいた。
海外に行くのは7年ぶりになる。
ポンドとユーロに換金してからヒースロー空港行きのゲートを確認してコーヒーを飲み、AM11:30に羽田を飛び立った。

最新のANAの旅客機はエコノミーでも充分な間隔が保たれていて、未公開の映画も観れてゲームもできる、とても快適な空の時間を過ごせた。
公開前の映画も観れるので「るろうに剣心」や「6歳の僕が大人になるまで」を見て、当時よくTVで流れていたナノユニバースのCMのせいでOASISのwonderwallを10回くらい聞き、テトリスと機内食の白ワインで酔っぱらい、前日のメガネびいきを聴きながら寝落ちを繰り返したり、そして地球の歩き方をパラパラ読んで、気晴らしにMacで作業していたら曇りがかった夕方のヒースロー空港に到着した。

さすがはイギリスという感じの曇天の中、大学の卒業旅行以来、7年ぶりに降りたヒースロー空港。もっと暗い印象だったが、おそらくオリンピックのタイミングで改築したのか外観も全然違うのがはっきりわかった。青色の看板にサンセリフ体ででかでかと掲げられた「UK BORDER」のサインが青々と光っている。
建築からサインまで色々な箇所が近代的にブラッシュアップされていて、いきなりオリンピック効果をまざまざと感じた。

前回は厳しい質問が多かった入国審査もハネムーンと伝えると温和に終え、ヒースローラインに乗り宿に向かう。
帰宅時間と重なったせいで電車は混んでいたが、ロンドンは2度目とあって気持ちにも少し余裕がある。
赤い円の真ん中に光る「UNDERGROUND」のロゴや黄色いステンシルの「MIND THE GAP」の文字、郊外ののどかな風景からだんだんと都会に移っていく車窓の風景の変化にも懐かしさを感じる。

ラッセルスクエアの駅で降り、タビストックホテルについた頃にはすっかり暗くなって銀杏の落ち葉がロンドンの街路を敷き詰めていた。
普通のビジネスホテルだけど、学生街の中にあってとても落ち着いた雰囲気のバーが併設している。
海外の独特の匂いのする廊下を抜けて部屋に荷物を置き、お腹が減っていたので周囲の探索も兼ねて外へ出る。

大英博物館の脇を抜け、あらかじめリサーチしていたThe CRAFT BEER co.という最近のロンドンっ子に人気だというパブへ。
金曜日の夜というのも重なって混んでいて、注文カウンターも大行列だったけど、なんとかThe KERNELのIPAを注文して飲む。
到着の一杯は格別で、本当にうまかった。ただここでの食べ物の注文の仕方がわからなかったので、パブをそそくさと後にしてホテルの帰り道にある「ピザ エクスプレス」というチェーン店のピザ屋さんに行った。
もう日本を発って16時間ほどが過ぎていて日本時間で言えば深夜の時間になっていて、奥さんはもう眠いを連呼していたので、2人でサラダとピザをささっと食べる。お腹が満たされて宿に帰ると、風呂にも入らずにすぐにベッドの上で寝落ちしてしまった。

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