FUJI ROCK FESTIVAL 2019 DAY 1

初日

越後湯沢駅に着いたのは9時少しすぎ、どうやら前の新幹線が止まったらしくいつもよりバス待ちの列が長い。
そのせいで1時間弱炎天下でバスを待ち、バスの中で間に合わなかった中村佳穂の配信を見ながら苗場へ向かう。
ツアーセンターで今夜の宿を見つけてもらいフィールドオブヘブンへ急ぐ。
この日はエルレ効果で動員が多くて本当に移動に時間がかかった。
PASMOでビールを買い、思い出野郎Aチームからフジロックと2015年以来の再会。
スカッとしていて気持ちいい、歌詞にもある通りすげー自由なグルーブ。
娘も大好きな「楽しく暮らそう」も聴けていつの日か一緒に見れるといいなと思う。
やや期待外れなステーキ丼を食べながら七尾旅人のダイブを見届けてひとまず宿へチェックインしにいく。
ヘブンから宿まで歩いて往復8km。
流石にタクシーに乗り急いだものの、OAUも半分くらいしか見れなかった。帰り道を聴きながら友のことを想う。

TORO Y MOI、数年前ホワイトで見たときは最高のライブだったけど、サウナ状態になるほどの動員で、全く踊るスペースも姿も見えず。。正直レッドマーキーで見るアクトではないなと思う。知り合いにちらほら遭遇。
そして間髪入れずにELLEGARDENは本当にすごい人だった。
08年に雷雨の中、グリーンステージで見た時よりも思い出していたけどその2倍くらいいたと思う。
知っている曲も知らない曲も多くのうねりや思いがその場にある空気から感じ取れた。
眠っていたバンドを動かすのなら、是非また新しい曲を聴かせて欲しい。

また山奥に戻り、TYCHOを見ながら魚出汁のラーメンをすする。
疲れた体に魚介の出汁が染みる。美味い。
それにウォーミーなダンスビートが重なり、環境とあいまってとても心地よかった。
そして夜は深く、THE LUMINEERS、たっぷり1時間半。
後半はほぼ寝てたけど、深夜に聴くカントリーミュージックは本当に体の奥底に響いて、五感がフルに反応しているのがわかった。

そしてTHOM YORKE TOMORROW’S MODERN BOXES
踊るトムヨーク 50歳を見届ける。
ひんやりとした澄み渡った空気の中とあの声のハーモニーが溶ける。素晴らしい。
Atoms for Peaceも聞けてよかった。
24時を回りこの時間に山奥で音楽に興じている罪悪感とともに、苗場の夜は長い。
少し雨が強くなってきたのと、もう20kmくらい歩いて疲労がピークに達していたこともあり、
27時からのKID FRESINOを諦め、エントランスを出てカフェドパリで休憩。
ナイトクラブのような雰囲気に離れすぎていたので、しばらく踊る観客をみながらぼーっとしていたら勝手にしやがれのライブが始まった。少し見て宿に着く。
音楽に自分の時間を注ぎこめる若さに羨ましさも感じる。
相部屋の人に軽く挨拶をして、風呂に入る。
27:30 泥のように眠る

2019/07/26
思い出野郎Aチーム
七尾旅人
OAU
TORO Y MOI
ELLEGARDEN
TYCHO
THE LUMINEERS
THOM YORKE TOMORROW’S MODERN BOXES
勝手にしやがれ

impatience & starving

新しいオフィスのデスクは窓際の奥になった。
東向きの窓側にずらりと並んだ木製のデスクには午前中は明るい日が差し込み、午後は気持ちいい風が抜けるので目の前の窓は開けっ放しにしている。
通りの向こうに見える工事の音が少しうるさいけど、建てている家屋の進捗から見るに、もうじきそれもなくなるだろう。

誰かが決めた時代の変化には流されずに生きていきたいけど、辟易するくらい繰り返された「平成最後」というフレーズから、令和という聞きなれない単位に移行するのと同じくして、煮え切らない謎の10連休を経て、自分の人生もまた一つの転換期を迎えました。

27インチのiMacからTouch Bar付きの15inchのMacbook proになり、
Philipsのサブモニターは360度回転できるDell のモニターに。
社内タスクやコミュニケーションの総量の差、
激減した通勤時間、社内で使う共通言語、
コーヒーを買いに行くコンビニ、
慣れ親しんだ通勤路やあしげく通ったランチのお店など、
大義を持って職場を変えたとはいえ劇的に何かがすぐに変わるわけもなく、
3年間八丁堀で無意識のうちにこびりついてしまった感覚が緩やかにはがれていくのもまだ時間がかかるだろう。

転職は一年以上前から決めていた。
というより、もともとの計画通りといえばそれまでのことだけど、悩み抜いて決断をしたのはいうまでもないし、順調に行きそうで一筋縄ではいかなかった。
タイミングのせいもあると思うけど南青山や六本木には縁がなく悔しい思いもした。
けれど、まずはこの決断を正答にしたい。

でもまだ結果が出るのは先のことだし、昨年の秋から意識的にアートディレクションの仕事を増やしていたのもあり、手を動かしたアウトプットが減ったせいか、そんな状況に少し焦りと渇望を感じている。

そんな中、Facebook経由や今までの繋がりの中から、ちらほらと仕事の依頼をいただけるようになった。
具体的な相談もあるし、ライフワークとして協力したい案件もある。
本当に嬉しいしありがたいし是非力になりたいと思う反面、話を聞くたびに時間が足りないなぁと思う。
ずっと更新していないポートフォリオサイトや、ステイしていたあるプロジェクトも緩やかに動きつつある。
仕事は自分で作り出す方が面白くなるし、結局自分のような捻じ曲がった人間は、一つの枠組みの中には停まれないので働き方や環境そのものからデザインしていく必要があって、そのためにはまだまだ自己投資や勉強が必要だ。

そろそろ窓から吹き抜ける風のように、もう少し軽やかにスマートに行きたいのに、気づけばいつも汗だくで落ち着きがない。
いくつになっても夏が来れば勝手に高揚して、無意識に凝り固まった価値観を壊したくなるし、どこかの滝壺に飛び込みたくなるような衝動に駆られる。
旅の計画を立てて、どこかの島に逃避したくなっては、そんな妄想をいつもしてる。
自分の周りを殻のように覆っている東京を剥がしたくなる。
今年は4年ぶりにフジロックに行けそうなのが何よりも救い。
7/27はとんでもなく良い日になるよ。どんな天候でも。

そんな複雑な感情を受け入れるべく、AirPodsとずっと欲しかったunicoのラグを買った。
東京オリンピックのチケットはなぜかサッカーが当選した。
SNSや繋がりっ放しの通知のせいで、他人と人生を比較しないのが難しい世の中だけど、そんな風に自分の人生を少しずつ着実にアップデートしていけばいい。焦りは禁物で、やることはいつだって目の前の課題に対してどれだけ思慮を深められるかだ。

「グッドバイ 世界から知ることもできない不確かな未来へ舵を切る」
ワイヤレスのイヤフォンから聴こえてくるサカナクションの新譜はとても軽やかだ。

そんな風に東東京から、またはじめようと思う。

カテゴリー: Days

NEW SEASON

今年の隅田川の桜は枝が剪定されていていつもより桜が少なくなっていた。
またいつものような満開の風景に戻るのはいつになるのだろうと、少し寂しさを感じながら水上バスに乗り、浜離宮に着くと沢山の花が咲いていた。
歌うことも走ることもおしゃべりもお絵描きも本を読むのも好きな君にとって幼稚園はきっと楽しい場所になると思う。
沢山遊んで笑って勉強して傷を作って、それでできた楽しい話を沢山聞かせてほしい。
入園おめでとう。

カテゴリー: Days

summer of Nagasaki

音楽好きはフェスの年号とともに歳をとる。
聞かれてもないのに年間のマイベストとか勝手に選んで自分のSNSに投稿する。
元号なんて役所の書類を書くときにしかつかわないし、毎回ググらないと覚えていないから、いまいちピンとこない「平成最後」というフレーズのついた夏が終わる。

そんな夏の終わりに、友人の結婚を祝いに遥々長崎という土地に初めて行った。
ソラシドエアで1時間半、空港を出ると両サイドは、はっとするくらい青い海と山に囲まれていてとても美しかった。

高校の頃、現代の授業で題材になっていた、遠藤周作「沈黙」や大学時代に読んださだまさしの「解夏」、佐世保は「69」の好きな小説の舞台になったいたこともあってとてもわくわくした。
空港から送迎用のバスに乗り、ハウステンボスへ。
ホテルに着き会場でせわしなく着替えや準備をして、ホテル内の式場へ。
奥さんの元同僚の友達と先輩という繋がりで10年以上仲良くさせてもらってる2人。
一緒にフジロックに行ってスコールに打たれてびしょ濡れになったり、二人暮らし時代毎年のように鍋をつついたり、今は亡きFabricaや三宿のクラブで夜を使い果たしたり、紹介制の秘密の焼肉屋に行ったり色んな思い出を思い出しながらその時間を過ごした。
2人を介して繋がった人たちと一緒に、家族であの場所に立ち会えたことがとても嬉しかった。
改めておめでとうございました。
すぐに飽きてしまうに2歳児のをあやしながらの時間でしたが、とても良い式だったと思う。

毎日21時に打ち上がるというハウステンボスの花火を見ながら行われた二次会のビンゴ大会では、なぜか一等を引いてしまうというミラクルが起きる。
僕はこの手のイベントで、一度もあたったことがなく前週から仕事でも全然いいことがなかった、この夏は喉風邪が長引いて辛かったのに、本当に人生はわからないし、神様の悪戯のようだ。
もらったApple Watchを左手に付けながら今、これを書いている。

翌日はハウステンボスから新潟から来た友人家族と朝食をとり、ハウステンボス駅からシーサイドライナーで長崎市内へ向かう。
寝息を立てる娘の横で大村湾の風景がただ美しくて吸い込まれるようにながめながら音楽を聞いていた。
子供が生まれてから子育てに追われて、奥さんの実家以外で関東県内を脱したのが久しぶりだったのもあって、夏の空がただ自分の現在地を映し出しているようで不思議な感覚だった。
綺麗な海と空が続いているというだけでとても気持ちが落ち着いた。

長崎に着き、駅ビルの回転寿司を食べて甘い醤油に九州を感じた後、路面電車でホテルへ向かう。
とても混み合っていたが、嫌がる子供に快く席を譲ってくれた。
夏の長崎市内はただ熱くて結局観光できたのは大浦天主堂と出島だけ。
夜にいった江山楼ので初めて食べた本場のちゃんぽんも海鮮パン麺も、いつも東京でたべるそれより、数倍コクがあって美味しかった。

帰りの飛行機に乗る前、空港でいつかの藤原新也のコラムで読んだ五島うどんを食べた。
地獄炊きというなぞのネーミングにざわつきながら、椿油でコーティングしてあるつるっとした独得の歯ごたえに、味わったことのない感触ってたくさんあるんだなと、僕の探究心をくすぐってくれたようで嬉しかった。

行けなかった平和公園や原爆資料館、軍艦島にはまたいつか。
また九州が好きになったよ。

カテゴリー: Trip

1000 days

生後1000日 って事で行ったディズニー。
あと1年越しのプロジェクトが終わって、お疲れ自分。
初めてのおつかいごっこしたり、リニューアルしたit’s a small worldに感動したり、一年前に来た時は18時には帰っちゃってたから最後のプロジェクションマッピングまで一緒に見れて良かったなぁ。

七月の後半は喉風邪で死んでたから、フジロックも行けず花火も見れず、寝込みながらせめて僕がジジイになるまではずっと元気でいてくれって切に思ってた。
自転車のシートは前から後ろへ、体操教室はベビーからリトルクラスへ。
同じくらいの月齢の子と比べて自分が小さいのを自覚してか、「おっきくなる!」といいながらもりもりご飯をたべるのはなんだか泣けてくる。
トイレも頑張ってるし、洗濯物も自分で畳んでくれる。友達も沢山出来た。
少しずつ成長していく君に負けないように必死だけど、そろそろイヤイヤ終わんないかなぁ。
夏が終わればもう3歳で、30代も折り返し地点。
この前君の産声を聞きに飛行機に乗ったと思っていたのに、本当にあっという間だ。
ようやく部署のMVPなんてものもいただいたけど、自分の作ったものにまだまだ自信が持てずにいる。

と、まぁ家族が北に帰省してしまい、東京に残る僕は独身時代以来の1人で過ごす6連休なんてすごい自由な時間が転がり込んできて、何をすればいいのかわからないのでつらつら思いを馳せている。
基本的にやりたいことって多すぎるし、人生は短い。
ので、時間を有効に使う為と自分に投資するためのお金は稼いどきたいなと思う。
とりあえず海とか山とか、自然と戯れてる時間が3ヶ月に一度くらい欲しい。

カテゴリー: Days